特集 新潟大学の特色あるプロジェクト

大学の世界展開力強化事業

本事業は、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指しています。高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の受入を行い、事業対象国と地域の大学との国際教育連携の支援を目的として、文部科学省が平成23年度から開始した事業です。

ロシア日露の経済・産業発展に資する
グローバル医療人材育成フレームワークの構築

医学部・2014年度~2018年度

参加大学
新潟大学、クラスノヤルスク医科大学、極東医科大学、パシフィック医科大学、北東連邦大学、カザン連邦大学、カザン医科大学、サンクトペテルブルク大学、モスクワ国立大学
概要
本学医学部で25年以上続く日露の医学交流を飛躍的に発展させる教育プログラムです。日露双方向で学部生や大学院生を派遣し、学生の専門と希望に沿った教育・研究活動を後押ししています。多層的なプログラムを整備し、期間は、10日間~数ヶ月間と多岐に渡ります。ロシア人大学院生には、計4年間で日露双方の博士号取得を目指すダブルディグリープログラムも用意されています。使用言語はすべて英語とし、学生は、最先端の医療知識と技術の修得を目指します。

養成する
人材像

日露の架け橋として、両国の医療を発展させ、
世界の医学の進歩に資する「グローバル医療人」

トピックス

7月25日~8月4日にかけ、露中9大学から約30人を受入れました。学生たちは、希望教室に配属され実習や実験をこなしたほか、県内の複数の総合病院を視察したり、学外講師による特別講義を聴講したりしました。(写真:新潟大医歯学総合病院の手術室を見学する留学生ら)

トルコ共和国経験・知恵と先端技術の融合による、
防災を意識したレジリエントな農学人材育成

農学部・2015年度~2019年度

参加大学
新潟大学(農学部、大学院自然科学研究科、災害・復興科学研究所)、福島大学、アンカラ大学、エーゲ大学、中東工科大学
目的
本事業では、農業先端技術を身につけ、両国がそれぞれ積み上げてきた経験と知恵を尊重する農食・防災技術を学び、様々な困難な課題に対処できるレジリエンスを身につけたグローバルな農食スペシャリストの育成と教育フレームワークの構築を目的とします。

養成する
人材像

1.他国の経験・知恵を尊重し、それらを先端技術と
 共に有効に活用して課題を解決できる人材。
2.トルコや我が国、ひいては世界の農食発展、
 防災・復興に貢献し、経済発展に資するグローバル人材。

トピックス

2018年度は本事業の二つのプログラム(グローバル農力およびグローバル防災復興プログラム)に、日本から22名、トルコから25名の学生が参加しました(予定含む)。いずれも修了時にはワークショップが開催され、派遣・受入学生は英語での課題発表に臨み、参加した現地教職員・学生と活発な意見交換が行われました。

メコン地域地域創生課題解決能力と融合的視点をもつ
理工系グローバル・リーダー人材を育成

工学部・2016年度~2020年度

参加大学
新潟大学(工学部、大学院自然科学研究科)、王立プノンペン大学(カンボジア)、ラオス国立大学(ラオス)、ハノイ工科大学(ベトナム)、チュラロンコン大学(タイ)
目的
本学とメコン諸国大学とで学年縦断・分野断・多国籍学生チームを結成し、短期(10日程度)・中期(2カ月)・長期(6~12カ月)の受入・派遣プログラムで、主に新潟とメコン諸国において新潟地域関連企業等における課題解決型グループワーク(以下、GW)インターンシップを通じて、「地域協働の産学連携視点」・「融合分野的発想力、国際性、リーダーシップ」・「産業変遷の一貫的プロセスの知見」を涵養し、「地域創生課題解決能力と融合的視点をもつ理工系グローバル・リーダー人材」を育成します。

養成する
人材像

1.地域協働の産学連携視点。
2.融合分野的発想力、国際性、リーダーシップ。
3.産業変遷の一貫的プロセスの知見を涵養し、
 地域創生課題解決能力と融合的視点をもつ理工系グローバル・リーダー人材。

トピックス

平成30年度短期受入では、メコン諸国16名と本学19名による7グループが、燕地域8企業で課題解決型GW活動に取り組み、最終日の「地域協働による国際的な科学技術教育に関するフォーラム」で、若手人材不足も関連させて英語で提案しました。振り返り学習で、「課題解決スキル」、「柔軟な思考」、「リーダーシップ」、「燕地域の価値理解」等の学びが指摘されました。(写真:フォーラム(メコン諸国大学教職員5名含む))

ロシア日露経済協力・人的交流に資する
人材育成プラットフォーム

医学部・2017年度~2021年度

参加大学
新潟大学(医学部医学科)、北海道大学、クラスノヤルスク医科大学、極東医科大学、パシフィック医科大学、北東連邦大学、カザン連邦大学、サンクトペテルブルク大学、モスクワ国立大学、カザン医科大学
概要
新潟大学は、北海道大学を代表校として共同で本事業の採択を受けました。本構想の目指すところは、日露首脳会談で提示された「ロシアの生活環境大国、産業・経済の革新のための協力プラン」の8項目における日露の教育研究交流と人材育成を推進するための基盤形成です。新潟大学は、上記プランのうち「医療健康セクション」のリーダー校として日露の医療健康分野の発展に資する人材育成を推進することとしています。加えて、産官学金の連携機関として「日露医学医療交流コンソーシアムにいがた」を形成いたしました。日露の医学医療・新潟の経済発展等のために総合的な取組で支援を行っていきます。

養成する
人材像

日露の架け橋として、両国の医療を発展させ、
世界の医学の進歩に資する「グローバル医療人」の養成。

トピックス

7月25日~8月4日に国際医学生週間(夏期医学生交流プログラム)が開催され、中露9大学から留学生約30人が参加しました。留学生たちは最先端の医療システムや地域の医療体制、医学知識を学びました(写真:魚沼市の小出病院を訪問)。