はじめに
学生歌
校旗・校章
学生歌に関するお願い
昭和24(1949)年に雪の結晶をかたどった学生章が制定されました。平成11(1999)年、
創立50周年事業として、この学生章をモチーフに校章、校旗が制定されました。
■学生章制作者プロフィール
工学部機械工学科 昭和28年卒
吉川 長平
新潟大学学生章(後の校章)を創案した吉川長平(よしかわちょうへい、1929年-1990年)氏は、新発田市に育ち、本学を昭和28年に卒業されました。幼い頃より絵画に親しまれました。学生章の応募は本学在学中で、「図書館に通い、苦心して作成した。卒業後に、車の工業デザインをやりたかったのだが。」と家族に語っておられました。卒業後大阪鉄工所に勤務。程なく郷里に戻り、家業を継がれました(写真は在学中のもの。ご遺族提供)。
新潟大学校旗デザイン 小 礎 稔
校旗デザインの思い出
新潟大学名誉教授
小磯 稔
平成10年、新潟大学創立50周年事業実行委員会が発足し、事業の一環として校旗と大学旗を作ることになりました。委員の一員で、工業美術が専門の私はそのデザインを担当することになりました。
校旗等の中心的なモチーフは校章ですが、当時、大学には学生章しか存在していませんでした。周知のように、雪の結晶を表した学生章は長い間親しまれてきたので、その存在は無視することができません。校章にはこれを転用することにしました。しかし、結晶を表す六角形の比率は不揃いで歪んだものとなっていたので、作業はその改良から始めました。手描きによる原図、製版による版下の製作を経て、出来上がった校章を中心に校旗と大学旗のデザインに移りました。校旗はスクールカラーの緑色を背景に、校章と新潟大学のロゴをもリーフとして、大学旗はイベントのときなどに前に立つ人物とのコントラストも視野に入れて、背景に明るい色彩 を配置したデザイン数点を考案して委員会に提案しました。選ばれたものが現状の校旗と大学旗ですが、関係者の皆さんにいつまでも親しんで欲しいと願っています。
学生歌・校旗・校章の略年表
昭和24年
新潟大学発足。 ・学生章(バッジ)を制定(11月18日)。
昭和29年
新潟大学校歌・応援歌の入選歌を決定(10月29日)。
学生歌入選歌詞 中村千栄子(柏崎市、22歳)
応援歌入選歌詞 俵山喜秋(小千谷市、46歳)
学生歌の作曲を箕作秋吉氏、応援歌の作曲を團伊玖磨氏に依頼。
新潟大学学生歌の完成(12月15日)。
昭和30年
新潟大学学生歌の制定。新潟市公会堂にて学生歌を初演(6月8日)。
平成11年
新潟大学創立50周年を記念し、校旗・校章を制定(6月)。
本特集に掲載した学生歌の楽譜は、「新潟大学25年史資料編」より転載しました。現在、細部の異なる楽譜が複数存在しており、その経緯についても諸説があります。当時の様子をご存じの方は全学同窓会事務局に情報をお寄せ下さい。改めて、本紙で取り上げる予定です。