附属図書館長
大熊 孝
図書館とは、その歴史を見ると、誰もが何時でも無料で自由に情報を収集するところであり、民主主義の重要な装置といえます。新潟大学図書館も「誰もが、何時でも、無料で、自由に、居心地よく、情報に接することができる図書館」を目指して、開館日数・時間の延長、一般市民貸し出し、バリアフリー対策、電子ジャーナルの整備などに努力してきました。特に電子ジャーナルは、学内のコンピュータから24時間体制で自由に約17,000誌の論文を読むことが可能であり、年間アクセス数も約30万件に達しています。この利用誌数は全国の国立大学法人の中で第1位であり、教員・学生ばかりでなく、留学生からも好評を得ています。しかし一方で、蔵書数は約165万冊に達していますが、書庫が狭く、その約半分しか収容できず、残りは教員の研究室に長期貸し出し状態となっています。早く図書館を増築し、すべての図書を収容して、誰に対しても自由に貸し出せる体制にしたいものです。