当団の歴史は新潟医科大学管弦楽部の第1回演奏会(1927年)に始まり、今年で創立86年になります。4月には新入生の入部もあり、新潟薬科大学、新潟青陵短期大学からも部員を迎え団員数は総勢150名を超えました。他大学の学生オーケストラと比較しても非常に大きな団体となりました。当団には創立当初から現在まで代々受け継がれてきた「全員参加」の基本理念があります。多くの学生オーケストラが「選抜」の制度を取り入れる中、当団では団員全員が欠けることなくステージ上で演奏することで、切磋琢磨し、良い演奏を披露することを目的としています。この理念は、毎年新入生の半数は初心者という当団にとって、団員の士気を高め、より良い音楽を作り上げるために最も必要といえます。

 当団は主にサマーコンサートと定期演奏会の2つの公演に向けて活動しています。昨年は第50回定期演奏会を行い、一つの節目となる演奏会となりました。また、すみだトリフォニーホールにて第7回東京公演も行いました。東京公演は3年に一度行っており、当団の演奏を普段聴く機会のないお客様や新潟まで来られないお客様に向けて演奏することを目的としています。普段とは違った環境で演奏することで大いに刺激をうけ、練習に励むことが出来ました。お客様からも数多くのご好評の言葉をいただき、演奏会として大成功を収めることが出来ました。今年はもう一つの特別公演として7月19日に第11回佐渡公演が行われます。新体制となって向かえる演奏会ですので団員一同気持ちを新たに取り組んでおります。
 最後になりますが、当団が活動するにあたって大学関係者をはじめ、指揮者やトレーナー、大学OB・OGの方々より多大なご指導やご支援を受けております。感謝申し上げますと同時に、これからも応援をお願い申し上げます。

(理学部3年 清水川 泉)

コンサート情報

第35回サマーコンサート

日時:7月5日(土) 18:30開演
会場:りゅーとぴあコンサートホール

第11回佐渡公演

日時:7月19日(土) 開演時間未定
会場:アミューズメント佐渡

第51回定期演奏会

日時:12月13日(土) 18:30開演
会場:りゅーとぴあコンサートホール

 小澤征爾指揮のグスタフ・マーラー交響曲第2番「復活」との出逢いから始まりました。「いつかは『復活』を!」を胸に、卒業生によるオーケストラを創ることを決断してから24年が経ちました。現在も現役学生との交流があり、今春から卒業生も加わり、新戦力となります。演奏会では多くの現役学生の賛助協力を頂き、私たち社会人も何か忘れかけていたものを呼び起こされるようで、こうした刺激も快感です。OBのオーケストラで24年も存続している団体は、全国的にも数少ないと聞いております。この間、山あり谷あり、様々なハードルの連続でした。音楽的な完成度・高いレベルを求めるがあまり、一時はメンバーが30人ほどにまで減ってしまったこともありました。様々な人たちとの出逢いと世の変化に伴って、近年では団員の家族をはじめ、このメモリアルオケで演奏したいという気持ちで入団してくれたメンバーなどが、新たな顔触れとして加わってくれています。練習環境にも工夫を加えました。小さな子供を抱えたメンバーの復帰をサポートし、子育てと楽器演奏の両立を考えた練習会場での託児対応などは、時代のニーズに対応した当団の取り組みの一つでもあります。

 当団は、入場無料での演奏会を開催しております。演奏曲目もメモリアルらしい選曲と言われるような、チャレンジ精神溢れたものを多く演奏してきました。これぞまさにアマチュアのオーケストラであると評価頂いたこともありました。

本年は、9月に第24回定期演奏会(詳しくは別表を参照)を開催致します。どうぞ、ご来場下さい。

(鈴木 理 工学部1989(平成元)年卒)

コンサート情報

第24回定期演奏会

日時:9月21日(日) 14:00開演予定
会場:りゅーとぴあコンサートホール

 私たち新潟大学合唱団は頼もしい新入生を迎え、火・金・土の週3回練習に励んでいます。愉快な仲間たちが増え、毎回楽しく合唱をしています。私たちは主に全日本合唱コンクールや定期演奏会に向けての曲を練習しています。技術向上を目指して常任指揮者の名島啓太先生にご指導いただいたり、団員内で意見を出し合ったり、一つ一つの曲について一人一人が自分の課題を見出して、より良い音楽を作っていけるように日々切磋琢磨しています。

 今年、定期演奏会は50回を迎えます(別表を参照)。定期演奏会では学生指揮者によるステージや自分たちで考えたオリジナルステージなどを例年行っていますが、今回は記念すべき第50回演奏会ということで記念のステージを行うことにいたしました。作曲家の相澤直人先生に曲を委嘱し、その曲を初演させていただくことになりました。このステージでは50年間積み上げてきた歴史と、これからの50年への飛躍を祈念しまして、合唱団のOB・OGの方と一緒に歌わせていただきます。今年は例年よりも忙しい年になりますが、団員一同日々の練習を頑張っていきたいと思います。今後も新潟大学合唱団の活躍を見守っていてください。最後に、12月23日、お時間のある方は是非とも新潟県民会館にお越しいただき私たちの歌声を聴いてください。

(教育学部3年 近藤 祐美)

コンサート情報

第50回定期演奏会

日時:12月23日(祝) 14:00開演
会場:新潟県民会館


指揮者 箕輪久夫先生

 新潟大学室内合唱団(通称:カンマーコール)の歴史は、上越にあった教育学部高田分校が五十嵐に移転した年から始まります。1980年代初頭、教育学部音楽科の学生と同学部教授(現在は名誉教授)の箕輪久夫先生を中心として結成されました。「少人数でも、一人ひとりが自立して歌い、すばらしい演奏をしたい」という志のもと、歌うことの大好きな学生が集まりました。後に「合唱実習」という授業の一環としても旧教育学部の音楽科の学生に開講されました。現在では、サークルとして、学内の様々な学部の「合唱好き」の学生が集まり、日々練習に励んでいます。

 当団の主な目標は、夏に行われる「全日本合唱コンクール」と、12月に行われる「定期演奏会」の2つです。全日本合唱コンクールでは、過去に7回全国大会に出場しています。定期演奏会では、幅広いジャンルの合唱曲を集め、演出にも趣向を凝らし、お越しいただいたすべてのお客様に楽しんでいただけるよう団員全員が一丸となって練習・準備に取り組みます。2011年に行われました30回記念演奏会では、OB・OGのみなさんにも参加いただき、卒団生である作曲家のさとうさおりさんの曲を演奏しました。他にも、中学校や各種イベントでの訪問演奏も積極的に行っています。花見、浜コン、スキー、旅行など様々なイベントも企画し、楽しいサークルライフを送っております。合宿では朝から晩まで思う存分に歌い、最終夜にはパート対抗のユニークなコンパ芸が披露されます。30年の歴史の中で、少しずつ形を変えてきている当団ですが、良い演奏をしたいという思いは、今も昔も、そしてこれからも変わらずにあり続けると思います。

(教育学部4年 寺尾 静香)

コンサート情報

第33回定期演奏会

日時:未定(12月)
会場:未定


部長 山口 達也(法学部3年)

―吹奏楽部の歴史とメンバー構成を教えてください

 部長の山口達也(法学部3年)と申します。当部は1959年にブラスバンド同好会として発足し、現在は1~3年生の現役部員70名で活動しています。4年生部員は演奏者からは引退します。

―練習について教えてください

 練習は主に五十嵐キャンパス内の音楽練習室で行っています。合奏は毎週水・金・土曜日、個人練習やパート練習などは合奏日以外の日でも行います。現在当部では常任指揮者として岡田友弘先生を招き、熱心かつ学生目線の細やかな指導をいただいております。

どのような活動をしていますか

 当部の活動内容は多岐に及び、教育施設や養護施設への訪問演奏、吹奏楽コンクールなどの他、年末には定期演奏会を行います。このほか、夏の合宿や交歓会と呼ばれる県内他大学との演奏交流会に参加して、日々演奏技術の向上に努めております。

吹奏楽部の魅力についてお聞かせください

 演奏技術について発表できる場があり、さらに地域や社会に貢献できるのも当部の魅力です。様々なイベントや部の運営を通じて、経歴も趣味嗜好も大きく異なる部員が交流し、各自が自分自身の力を試し、お互いを高め合っていけることも幸せなことだと思います。

最後にひとことお願いします

 長い歴史を持つ当部の定期演奏会も今年で50回目(詳細は別表を参照)を迎えます。これもひとえに先輩方や地域の方々、学友会や同窓会の皆様などご支援いただいている皆様のおかげです。どうぞこれからも宜しくお願い致します。

コンサート情報

第50回定期演奏会

日時:12月21日(日) 14:00開演
会場:りゅーとぴあコンサートホール

 クラシックギター部には現在50名以上の部員が在籍しており、年末に開催する定期演奏会に向けて日々練習に励んでおります。クラシックギターは本来『独奏』をする楽器ですが、当部では大人数による『合奏』を中心とした演奏を行っております。昨年12月の第50回定期演奏会では、50周年記念演奏としてギタリストの佐藤弘和先生に作曲していただいた「陽だまりのキャンパス~Campus of Sunshine~」を演奏し、先生ご本人からも演奏会にて応援の言葉をいただきました。定期演奏会のほか、ケアポート砂山でのすずらんコンサート、ギターの夕べ、内野文化祭、巻古典ギター同好会との合同演奏会などの演奏活動をしております。昨年は、悠久会長岡支部総会や新潟市南区の重要文化財笹川邸での演奏依頼もありました。そのほか、老人ホームや保育園での演奏もしております。

 演奏以外の活動として、新大祭ではカレーライスの模擬店やギターの生演奏を聴くことができるカフェを出店しております。料理大会や浜コンなどのイベントも企画し、部員相互の結束を深めています。

 今年も定期演奏会を12月に開催いたします(詳細は別表を参照)。年末でお忙しい時期かとは思いますがお時間がありましたら是非ご来場ください。

(理学部3年 佐藤 開理)

コンサート情報

第51回定期演奏会

日時:12月27日(土) 18:30開演
会場:新潟市音楽文化会館

患者様の癒しのためのコンサート

医歯学総合研究科 産科婦人科 教授 榎本 隆之


昨年9月のアーリーオータムコンサート

 私は趣味で我流のピアノを弾きますが、人前で弾くような代物ではないと思っていました。阪大病院勤務時代、ひょんなきっかけで何人かの入院患者様の前でピアノを弾いた際、患者様が「先生ありがとう。抗がん剤の点滴つらかったけれど先生の演奏が聴けてまた頑張る元気がでた。」とおっしゃってくださいました。以来、入院中の患者様の癒しになるならと院内コンサートを時々開いておりました。新潟に赴任してから内山聖前病院長に患者様の癒しのためにコンサートを開きたいとお話ししたところ、「是非実現できるように考えましょう。」とおっしゃっていただき、鈴木榮一病院長、髙橋姿前医学部長(現学長)にも後押ししていただきました。昨年7月に全学同窓会相談役の柳本雄司様の多大なご寄付による念願のグランドピアノが新築の外来棟のエントランス階に設置されました。新潟日報にも「大学病院に寄贈されたグランドピアノの音色を確かめる榎本教授」という記事が写真入りで掲載されました。昨年8月26日には『グランドピアノお披露目コンサート』、9月23日には『アーリーオータムコンサート』を職員のご支援の下に赤澤宏平教授とともに開催し、150人を超える患者様が来聴してくれました。演奏会のあと「病気になって辛かったけれども元気が出ました。これからも演奏会を開いてください。」という手紙を患者様からいただき、本学でも院内コンサートを立ち上げることができてよかったと感じております。現在は病院企画の大きなコンサートを年に数回開催するだけでなく、主に産婦人科に入院中の患者様を対象として、ヴァイオリンやフルートなどの楽器を演奏する医員や研修医、さらには医学部学生とともにプチコンサートを月に一回開き、「胎教によかった」「よく眠れた」「気分が晴れた」という声をいただいております。