特集 新潟大学学友会運動部~最近の活躍~

新潟大学の約7割以上の学生が何らかのサークルに加入し課外活動をしています。
授業の合間を縫い青春を謳歌する彼らの姿には眩しさを覚えます。本号では運動部の最近の活躍の一端を紹介します。

小日向謙一

新大体育会系諸君、頑張れ!

北海道大学病院・歯科放射線科

小日向 謙一

(1992年 歯学部卒 1996年 アトランタオリンピック 男子軽量級ダブルスカル15位)

 新潟大学を卒業し既に15年の歳月が流れ、現在は北海道で日々、診療・教育・研究に追われる生活を送っていますが、オールを握った学生時代の10年間は今となっても鮮明です。

 スポーツで世界を目指す事は容易な事ではありませんでしたが、信濃川で流した汗や涙を自信に変え、そして新潟大学の仲間達を心の支えに、オールを握り続けて10年目でオリンピックが現実となりました。私の場合、日本代表選出が遅く、また新しいパートナーと組んで数ヶ月というオリンピッククルーとしては時間的に不十分での出場でしたが、他国選手は2〜3年前から世界選手権やワールドカップで対戦する顔ぶれと殆ど同じでした。ボート競技は、身体能力がほぼ勝敗を決し、何度対戦しても殆ど同じタイム差でゴールする事が多く、大番狂わせがない特性があります。我々はオリンピックに向け急ピッチでトレーニングし挑んだものの、他国は例年以上にレベルアップして臨んできていたため、目標としていた入賞には及ばず、何度か味わっていたはずの世界トップレベルの厳しさを、オリンピックで再体感しました。

 体育会の同じの競技の中で、共通の目標に向かって、先輩や同期、後輩達と励まし合って頑張り、時には競い合う事は、社会の組織においても同じだと思います。純粋な仲間達と、時にはもがき苦しみながらも、純粋にスポーツに傾倒できるのは若者の特権です。そこで培った心身の強さ、そして人格は実社会でどんな状況においても生かされると思います。新大体育会で世界に挑む有志と、また新大体育会系出身者が社会でリーダーシップを発揮される事をOBの一人として期待し応援しています。

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