特集 新潟大学六花寮

 旧制新潟高等学校以来の伝統を受け継ぎ、関屋地区に建つ六花りっか寮(以下、旧六花寮)は、老朽化のため平成23年3月末日をもって45年の歴史に幕を閉じました。旧六花寮は自治寮であり、寮費の徴収、パート職員の雇用、食堂経営、光熱水費等の支払い、その他の雑多な事務処理まで、寮生自らが管理・運営を行ってきました。運営の中心を担う全寮委員は主に2年生が務めました。各年度の予算・決算、行事の計画等、重要事項は全寮生で構成される寮生大会で審議されました。旧六花寮の自主独立の気風は、このような自治活動を通して培われてきたものです。
 本号では、旧制新潟高等学校から受け継いだ西大畑地区の六花寮(以下、初代六花寮)から関屋地区の旧六花寮、平成23年4月に開設された五十嵐地区の六花寮(以下、新・六花寮)に至る「六花寮」について特集し、その伝統・文化を概観することにします。
 以下の歌詞は西大畑の旧制新潟高等学校跡地(新潟大学教育学部附属新潟小学校敷地の南端)にある記念碑にも刻まれ、今も寮歌として愛唱され続ける「頌春の歌」です。

上の写真は平成22年11月6日に開催された「六花寮お別れ会」の集合写真です。相部屋が基本であった旧六花寮は、学部・学年を超えた 連帯感、結束力も強く、「六花寮お別れ会」には短期間の呼びかけにもかかわらず、全国から二百数十名の卒寮生が駆けつけました。

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